フロンティア絶好調!ようこそ!日本三大開拓地、矢吹町へ

FRONTIERS

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佐久間 義克さん
農家
若手農家集団「やぶきぐるぐるノーカーズ」。
矢吹野菜の魅力を広く発信!

やぶきぐるぐるノーカーズの活動は、平成24年から始まりました。入会する前から活動の手伝いはしていましたが、正式に加入したのは震災後の半年くらい経った時期です。その時期は本当に絶望的でしたね。この先農業でやっていけるのかなと。首都圏での出張販売は、風評払拭の意味もあり会の発足後すぐ始まって、自分も連れて行ってもらいましたが、やっぱりお客さんが受け入れてくれるか不安でした。うちの出来たものはJAへ卸していたので、実際食べてもらっている消費者と顔を合わすのも、この機会が初めてでした。

最初の2年くらいは、視線の冷たさを感じていましたけど、継続してきた今は固定客もできましたね。どの時期にどの野菜を持ってくるかも覚えていてくださり、お客さんから「○○持ってきてる?」などと聞いてくれるのはうれしいですね。メンバーの関わり方はそれぞれですが、自分はお客さんの反応もメンバーとの情報交換も刺激になっています。

会は今のところ15人くらいでしていて20代の女性メンバーもいます。農家でなくても農業に興味がある方もいいので、メンバー募集中です。

今力を入れているのは10年前から始めているキュウリです。畑の管理は一人でやっています。約1,000本の苗で6月から9月の上旬まで収穫します。キュウリは成長が早いので、時期を逃すと商品になりません。最盛期だと一日2,000本を朝5時から収穫します。畑は常に地中に水を流さなくてはいけない反面、苗は湿気で繁殖する雑菌に弱いんで、ある程度の苗ごとの管理は必要です。1,000人(本)の主人に仕える家来ですよ(笑)。

けど、知り合いの子どもが畑に来て、畑のトンネルで遊びながらキュウリをかじっている姿を眺めていると、いい仕事かもしれないなと感じます。ゆくゆくは岩瀬地区でよく栽培されていた実に粉が吹いているブルームきゅうりも、首都圏で人気が出ているので復活させたいですね。収量も増やしていければいいと思っています。