FRONTIERS
矢吹フロンティアーズ
09
大桃 美代子さん
タレント
矢吹の米を愛する「田んぼの学校」の
校長に“矢吹の魅力”を聞いてみました。
校長に“矢吹の魅力”を聞いてみました。
田んぼの学校は、お陰様で四年目を迎えました。今年も稲刈りの時期に矢吹町の子どもたちに再会できてうれしいです。毎年、矢吹の子ってすごいなと感心させられます。田んぼの学校で得た経験をちゃんと覚えている。しかも元気いっぱいに答えてくれるんです。田んぼの学校というものがどんな授業なのか、年々定着してるのかもしれませんね。カブトエビのようにね(笑)。
田んぼの学校の大きな強みは、大人たちと子どもたちの間に大学生がいることだと思います。気軽に話せるお兄さんやお姉さんに生物のことを教えてもらうのは、子どもたちにとって雰囲気の違う楽しみなことだと思うんです。
大学生側も、知らなかった土地を好きになるって、なかなかない機会だと思います。田んぼの学校は授業なんだけど、親戚の集まりみたいな雰囲気があります。そう思うと、昔の農村のように各世代がいる生活のコミュニティーって、大切なんだなって思います。
田んぼの学校のような試みは、田植え・稲刈り以外にも沢山の準備があるので、続けていくことは大変なんです。矢吹町は町長をはじめ地元の方々など、学校を核として下支えしてくれる人がいます。地域力が強い土地ですね。外から来る人にやさしいのも、開拓の土地だからですかね。
私は熊本地震で被害が大きかった益城町に行ったのですが、まだ震災の残した爪痕が残っている状況でした。そんな中で住民の方に言われたんです。「福島がどのように復興するか注目しています」と。熊本は、未来の希望として福島を見ています。私は「絶対復興しますよ」と伝えています。だってここにその未来がありますもん。来年の田んぼの学校も、地域の幅広い世代が笑顔で出会える希望の場にしたいですね。
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