FRONTIERS
矢吹フロンティアーズ
05
佐藤 茂さん
畜産農家
「毎日の仕事をきっちり」
それが日本一の秘訣
それが日本一の秘訣
牛をやり始めて35年になります。米とタバコを作っていたのですが、タバコは病気が広がって辞めてしまいました。タバコの代わって、毎月お金が入る仕事が必要だったんです。それは一大決心でしたよ。
石川町にあった牛のセリ場で2頭を買い、畜産を始めました。今は本宮だけですど、昔は会津、双葉、古殿、塙など福島県内各地にもセリ場がありました。自分の牛を選ぶ目を養いながら、10頭くらいに増えた時期から、経営の方はは少し楽になりましたね。
牛の肥育は本当に難しいものです。教科書などありません。自分で考えながらここまできました。誰も金儲けの方法を教える人はいませんから(笑)。よく言うのが「出荷するときは60代にしろ」と言うんです。出荷前は、飼料を食べさせつつ、ビタミンを切るんです。そうすると、牛の目は白濁して夜は光り、角には油が乗って光沢が出ます。出荷前は倒れない程度のギリギリを狙いますが、基本は毎日いい草を時期に合わせて食べさすことが、一番大切なんです。
全国食肉牛枝肉共励会の最高賞など色々賞をもらいましたが、特別なことはしていません。ひとつひとつの作業を毎日きっちりやる。そういう意味では、飼う人の性格が出ると思います。ここまでやれたのは、日々の積み重ねかな。やっていれば何とかなるもんです。いい牛が当たればね(笑)。
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