矢吹町住民

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私は、矢吹で人生掘り当てました

人口約1万7000人の矢吹町には、町立の幼稚園が4園、保育園2園、小学校4校、中学校1校の子どもたちの「学び舎」がある。そのひとつ、児童数225人(平成29年5月現在)の町立矢吹小学校で3月まで校長を務め、現在は町の中央公民館館長を務める古市正雄さん。教員歴37年のベテラン教育者から見た矢吹町の「学び」の環境について話を聞いた。そこには、矢吹ならではのユニークな取り組みや行政・地域が一体となった子どもたちはもちろん、保護者にも安心できる教育体制があった。

古市 正雄さん(60歳)矢吹町中央公民館館長(前:矢吹町立矢吹小学校校長) [ 矢吹勤務歴5年 ]

フロンティアスピリッツを受け継いだ、大らかで素直な矢吹の子どもたち

 私は平成30年3月まで、町立矢吹小学校の校長を5年間務めてきました。そこで感じた矢吹町の教育の特色をご紹介します。平成29年12月現在、矢吹町にある4校の小学生の児童数は916人、1校ある中学校の生徒数は467人で総数は1383人の児童・生徒数となっています。福島県の場合、小学校全学年において、独自の少人数教育が行われています。  私が感じるのは、矢吹町の子どもたちは、大らかで素直。自然豊かな環境の中で、かつて明治時代に荒廃した土地を、「田園の町」と呼ばれる現在のような肥沃な土地に発展させた開拓者精神は、今も地域の人たちから子どもたちへ受け継がれていると思います。

保育所から高校までが揃ってる!

保育園が2園、幼稚園が4園、認定こども園が1園、小学校が4校、中学校が1校、高校が1校あります。矢吹町には高校を卒業するまでの学ぶ環境が整っています。

子ども議会を開催、町づくりに提言も

 ユニークな取り組みと言えば、年1回行われている、子ども議会の開催。子どもたち自身が町づくりのアイデアや意見を述べ、実現した施策もあります。まさに、「日本三大開拓地のまち」らしい、フロンティアスピリッツの具現化と言えるのではないでしょうか。自分たちの意見をしっかりと受け止めてもらい、議会や町づくりの仕組みを理解する良い学びの機会だと思います。

地域と行政が一体となり、 保護者の方々にも安心していただける教育環境です

矢吹町の教育環境は、「良い環境」であることは間違いありません。学校施設の充実はもちろん、幼稚園〜高校まで連携し、学力の向上をはじめとした、「つなぐ教育」ができています。そのひとつに読書の習慣化があります。教育関係者が「やぶき子ども読書100選」をセレクト。町を挙げて学校と家庭が連携し、子どもたちの読書週間をサポートする活動などもしています。このような活動を通して子どもたちは心豊かに学び、成長しています。  このように矢吹町は、子どもたちにとってとても良い学びの環境が整備されています。また、支援体制としても教育委員会などの町行政や地域の皆さんと連携が取れていますので、保護者の方は安心して子どもたちを学校へ、地域の教育の場へ送り出していただけるものと思います。

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