INTERVIEW

移住者インタビュー

寺部 守芳さん(64歳)・和子さん(63歳)

サラリーマン夫婦の趣味に生きるセカンドライフ

  • 寺部 守芳・和子さんご夫婦
  • 神奈川県川崎市から移住
  • 作業着に身をまとい庭先の家庭菜園で汗を流す寺部守芳さん。かたわらには花の手入れをしている和子さん。以前は二人とも東京で公務員をしていた。神奈川県川崎市の自宅から満員電車に揺られ、仕事に追われる毎日。そんな都会の生活に決別したのは54歳のときだった。そして第二の人生のステージに選んだのが、のどかな田園風景が広がる自然豊かな矢吹町。この町で二人はどんな暮らしを送っているのだろうか?

広い土地で家庭菜園をやりたい

以前から「畑か家庭菜園で野菜を作って過ごしたい」という憧れを抱いていた寺部さんは、思いきって長年勤めていた区役所を辞める決意をした。夫の固い決意に和子さんも同意した。移住地の条件は、家庭菜園ができる広さの土地。都会と変わらない住宅が密集する街中には住みたくなかった。分譲地は除外して、空地を探した。そして出会ったのが現在の住まい。

約300坪の大きな空地。敷地の境界には隣家の大きな樹も林立していた。JRの駅や高速道路のIC、福島空港も近い。周辺にはショッピングセンターや医療機関、日帰り温泉もある。2度の現地見学で決めた。退職して半年後の2007年10月、矢吹に移住した。

小さな幸せが詰まった町

翌年の春から念願だった家庭菜園作りが始まった。雑草を抜き、土を掘り起こす。30センチくらい掘っては腐葉土を入れての土の改良からだ。来る日も来る日も二人で鍬を持ち汗びっしょりになった。これも楽しかった。2年後、以前の仕事着だったスーツを着たらダブダブになっていた。「本当にここに来て健康になりましたよ」と守芳さんは笑う。

今では、家庭菜園で育てているのは年間で約50種類の作物、和子さん担当のお花も数えきれないくらいまで増えた。 「食べ物も美味しくて安い、温泉もある、人も優しい。ここは平凡かもしれないけどごく普通のところが落ち着いていていいんです」と口を揃えるご夫婦。小さな幸せが詰まってる町なのだという。「矢吹に来て良かった」寺部さんご夫婦はいま、心からそう感じている。

移住を考えている人にアドバイス!

矢吹は首都圏にも日帰りできる交通の便の良い所。都会より土地も安いし、憧れの田舎暮らしができる場所です。迷っているなら、まず決断することが大事。夢の第一歩を踏み出してください。