移住者インタビュー
佐藤正幸さん(44歳)・香織さん(37歳)・こころちゃん(6歳)・歌ちゃん(4歳)・新ちゃん(0歳)
- 佐藤 正幸さんご家族
- 東京都世田谷区からUターン
- 矢吹町の専業農家に生まれた正幸さん。大学進学を機に上京。若い頃は農家を継ぐ気はなかったが、年を重ね、東京のイベント会社で忙しい毎日を送る中で次第に「田舎に戻ろうか」という気持ちが芽生えてきた。父親も高齢になり、後継ぎもいない。38歳のときUターンを決意した。農家の生まれとはいえ農業の知識や技術はない。未知へのチャレンジ。東京出身の妻•香織さんを連れて矢吹町での新たな暮らしが始まった。
2009年春、矢吹にUターン
農業のことは何も知らずに帰ってきた。父親と共に畑に出て、見よう見まねで仕事を覚えていった。試行錯誤を繰り返し、あっという間に7年が過ぎた。仕事を覚えるにつれ農家経営に関し、父親と衝突することもあった。農業も日々進歩して、時代に合った農業をしていかなければいけない。
2016年4月、これまで個人経営だった農業を町からの起業化支援制度を活用して法人化した。人材の確保や自分のモチベーション向上、規模の拡大や農産物の加工なども視野に入れてのことだった。農業を通じ次世代を担う子どもや若者たちが明るい未来になるように社名を「未来くるファーム」と名付けた。
自然と一体になった暮らし
農家の朝は早い。夏なら朝5時前に起きて午前 中いっぱいは畑で作業。午後は2時くらいから 日が暮れるまでまた農作業。夜も9時頃までトマトの箱詰め作業が続く。「農業は手間暇がかかる、時間をかけて面倒を見てやると生育にも現れる、 そんなところがやりが いを感じるし、面白い」 と 正幸さんは話す。
現在、畑は2町歩とハウス17棟でトマトやブロッコリーを中心に生産。正幸さんの他、両親とお手伝いの3人。「畑仕事をしていて夕方になると空がオレンジ色に染まり夕日が遠くの山々に落ちていく。この ゆったりとした時間が好きなんです」。仕事は 大変だけど自然とひとつになった今の暮らしに正幸さんは満足している。
帰ってきて良かったと実感するのは?
子どもを育てる環境。地域のコミュニティで子どもを面倒見てくれるところ。後は平坦な地形なので農業にも適して いるし、暮らしやすい。(正幸さん)
子どもを育てやすい環境だと思う。
後は、新幹線や高速道など交通の便も
良いので東京にも帰省しやすい
ところですね。(香織さん)